今回は、私事ですが…
最近ようやく最新機種よりも1世代前になりますがiphone12に機種変更したので自分用に手帳タイプの革のiphoneケースを作製した様子をまとめてみました。
ポイントを絞って作成過程もご紹介していきます。
使用する革はコバ磨きに適していると言われる、「タンニン鞣しのヌメ革」です。
実際に使用している革のハギレをメルカリで販売しております。
安価に一度試してみたい!という方は下記画像のリンク先にてご覧ください。
※タイミングによっては該当の革が売り切れている場合もあります。
出品ができていない在庫がある場合は新規出品することも可能ですので是非お問合せください。
完成品
完成品はこちら。
留め具やベルトを取り付けておらず、外側には硬いブライドルレザーを使用しているので基本閉まりません(^^;)
普段ポケットやカバンに入れる時にしか閉じず、開いている時に留め具やベルトが邪魔なので敢えてつけませんでした。
4年間使っていたiphoneXのカバーも同じ型だったのですが、特に不便に感じることがなかったので流用しました。
背面部分はアップルのロゴが見えるようにしたらmagsafeも使えるかもしれないし、面白いかなと思って中心に四角い穴を空けてみました。
使用する道具・材料
基本ツール
下記リンク先の記事で紹介している工具はだいたい使用しています。
iphoneケース
クリアタイプの100均で売っているケースを使用しました。
接着剤
革とクリアケースの接着にはKONISHIの「ウルトラ多用途SUプレミアムソフト」を使用。
作製手順
型紙作成
取付けを予定しているクリアケースを元に型紙のサイズ調整をしていきます。
クリアケースは近所の100円均一ショップで購入したものを使用しております。
最初はカメラ部分のみ四角に型抜きして作成しようと思ったのですが、どうもカメラ周りの縁革がかなり細くて脆くなりそうだったので思い切ってカメラ部分を切り取ったデザインにしてみました。
背面のアップルのロゴ部分には四角い型抜きを施しています。
- コーナー部分は全てR1のコーナー型抜きを使用。
トコ面磨き
20㎝×15㎝程度のブライドルレザーとオイルレザーを使用するため、事前にトコ面をトコプロで磨いておきます。
そこまで大きな革を必要としない為、他で余った革を使用してもいいかもしれません。
下記のトコ面を磨く様子を写した写真2枚は別の製品の物ですが、参考のために載せておきます。
適量取ってヘラで伸ばし、
ガラス板で磨きます。
今回はトコプロを使用しましたが、使用する磨き剤はCMCや他のトコ面処理剤でも良いかもしれません。
型紙転写→切り出し
表パーツは「ブライドルレザー(黒)1.8mm厚」、裏パーツは「オイルレザー(キャメル)1.2mm厚」にけがきをして切り出していきます。
アウトラインをけがく際に目打ち位置も一緒に印し、切り出しと共に菱目打ちもしておきます。
コーナー部分はR1のコーナー抜きを使用しました。
革の中央をくりぬく際は抜型を使うと奇麗にカットができるのでおすすめです!
貼り合わせ
斜め漉き
コバの厚みを抑えるために張り合わせる部分を斜め漉きで薄くしました。
3枚程度の貼り合わせであればそこまで分厚くなることもないのですが、斜め漉きがあまり得意ではないので練習も兼ねて一手間加えてみました。
接着
接着剤には皮革用ボンドエースを使用。
張り合わせた際には革をかませたクリップを使用すると便利です!
縫製
張り合わせた際に接着剤で穴がふさがっているとなかなか針が通らない場合があるので丸ギリで穴を広げます。
縫い始めは一番端の穴から一個内側の穴へ糸を通した後、一個戻って糸を通していきます。
縫い始めの革の端部分を2重に縫うことで強度を増し、糸を解れ辛くすることができます。
縫いあがりました。
コバ磨き
革を縫い合わせた部分は斜め漉きをしたこともあり、コバはかなり荒れた状態です。
まずは黒豆カンナ(平)でコバの表面を薄く削ぎ落します。
削いだ部分にCMCを塗布して…
ウッドスリッカーで磨いていきます。
この時点でかなりコバの表面が密になり、強度が出てきます。
磨いたコバの裏と表両面のヘリをヘリ落としで落としていきます。
ウッドスリッカーで磨いた後にヘリが出っ張ってきますがヘリを落とすことで滑らかなコバに近づきます。
ヘリ落としでできた段差を均すイメージで紙やすりで磨いていきます。
1回目は#240、2回目は#400のやすりを使用して磨いていき、状態によって3回目、4回目と#400のやすりで繰り返し磨いていきます。
今回は2回で終了!自分で使うのでそこまで気合い入れませんでした。笑
2回磨いただけですがかなり光沢も出て奇麗なコバにできました!
iphoneケース取り付け
iphoneケースは100円均一で購入した無色透明の物を使用。
接着剤は強度重視で液体タイプの物を選びました。
以前使用していたiphonケースは接着に両面テープを使用していましたが、粘着力に難ありで、すぐに剥がれてしまうことがあったので今回は強力そうなものを選びました。
予想通り強力に接着できましたが…
液体タイプの粘着剤の欠点はクリアタイプのケースを接着した際に接着部分の見た目があまり良くないことかな、と思います。
完成
iphoneを取り付けたら完成です。
革の大きさも特に問題なく、iphoneのおさまりも良くできました!
まとめ
今回は手帳タイプのiphoneレザーケースを作製してみました。
デザインに一個爪痕を残そうと思って背面のロゴ部分に穴を空けてみましたが…見た目あまり良くなかったな、というのが私の感想です。
次回作り直す時はまた違うデザインにしてみようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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