ばねホックには各メーカーが様々なサイズ・色を揃えており、サイズに合わせた打ち具を探すのも一苦労…という経験をされた方は多いのではないでしょうか。
今回は、そのような悩みを解消できるよう、

- 打ち具はどれを使えばいいの?
- メーカーを揃えたいけど、各社それぞれ色とサイズはどのようなものがあるの?
- 工具の値段はだいたいどのくらい?
- メーカー間の工具の互換性は?
といった内容をまとめていきます。
主要3社のばねホックとその関連工具を「メーカー別」・「サイズ別」にまとめ、それぞれのメリット・デメリットを考察していきます。
※主要3社とはクラフト社、協進エル、SEIWAです。
参考価格も載せておりますが、各社のカタログ価格(2022年3月16日時点)となり、実際の販売価格と異なる場合がございますので参考程度に見て頂きますよう、よろしくお願い致します。
※各社サイズのφ表記は「ばねホック頭部分の直径」となっております。
(2022年10月追記)
各社の商品の画像付きリンク集を作成しました。
各社一覧表のリンクからアクセスしていただくことが可能です。
クラフト社(各種サイズ、対応ハトメ抜き・打ち具)
クラフト社は大・中・小の3サイズ展開ですが、「サイズ 大」の「色」のラインナップ数がめちゃくちゃ多かったです。
【色の表記】N=ニッケル,G=ゴールド,I=イブシ,B=ブロンズ,St=しんちゅう,茶,黒,白,赤,黄,緑,青,本金
表記 (頭サイズ) | ホックサイズ 色 | 推奨 ハトメ抜き | 打ち具 |
---|---|---|---|
小 (φ10) | ホック 小 N,G,I,茶,黒,St | 8号 ¥600 15号 ¥680 | ホック打 中 ¥500 |
中 (φ12) | ホック中 N,G,I,茶,黒, B,St,本金 | 8号 ¥600 15号 ¥680 | ホック打 中 ¥500 |
大 (φ13) | ホック大 N,G,I,茶,黒,B, St,本金,白,赤, 黄,緑,青 | 10号 ¥600 18号 ¥720 | ホック打大 ¥500 |
「大」のみが特化していますが、豊富な色味に対応できる点が特徴かなと思います。
協進エルの金具とサイズが似ている点も汎用性があって使い勝手は良さそうです。
協進エル(各種サイズ、対応ハトメ抜き・打ち具)
協進エルは3種類のサイズ各種に8色展開と、平均的な色の種類が3社の中で一番多かったです。
【色の表記】N=ニッケル,G=ゴールド,B=ブロンズ,At=アンティーク,Br=ブラス,黒,茶,赤
表記 (頭サイズ) | ホックサイズ 色 | 推奨 ハトメ抜き | 打ち具 |
---|---|---|---|
小 (φ10) | ホック 小 N,G,B,At, Br,黒,茶,赤 | 7号 ¥380 15号 ¥420 | ホック打小 ¥500 |
中 (φ11.5) | ホック 中 N,G,B,At, Br,黒,茶,赤 | 7号 ¥380 15号 ¥420 | ホック打 大 ¥500 |
大 (φ13) | ホック 大 N,G,B,At, Br,黒,茶,赤 | 8号 ¥380 18号 ¥450 | ホック打 大 ¥500 |
ハトメ打ちの価格は3社の中で最も安価で、取付工具を一式揃える際のコストを効率よく抑えられるのではないかなと思います。
クラフト社の金具ともサイズがほとんど同じで、同一の工具を使用しての取り付けもできるかもしれません。(ものによっては無理なこともあるので互換使用の際はご注意ください)
ハトメ抜きや打ち具は使用するサイズによって別々に揃えないといけないので少しでも安いものはありがたいです。
SEIWA(各種サイズ、対応ハトメ抜き・打ち具)
SEIWAは打ち棒が他2社に比べて50円程度安い価格設定となっています。
また、「特大」サイズとしてφ15mmのばねホックを用意している点も他社と差別化できるポイントかなと思います。
【色の表記】N=ニッケルメッキ,DG=代用金,At=アンティークメッキ,ダール=ダールメッキ
表記 (頭サイズ) | ホックサイズ 色 | 推奨 ハトメ抜き | 打ち具 |
---|---|---|---|
小 No.2 (φ11.5) | バネホックボタン 小 N,DG,At,ダール | 8号 ¥580 15号 ¥660 | 打ち棒セット小 ¥450 |
大 No.5 (φ12.6) | バネホックボタン大 N,DG,At,ダール | 10号 ¥580 18号 ¥770 | 打ち棒セット 大 ¥450 |
特大 8050 (φ15) | バネホックボタン 特大 N,At | 15号 ¥660 20号 ¥770 | 打ち棒セット 特大 ¥2500 |
特大サイズのばねホックを取り付ける際には専用の打ち棒セットが必要となり、その価格は2500円…。
これまでの打具の中では断トツの高価格を誇ります。
また、特大サイズは他社のものとの互換性がなく、色もニッケルとアンティークの2色展開。
汎用性も乏しく、特大サイズ一式を購入される際は良く検討された上での導入をおすすめします!!!
まとめ
3社のばねホックをまとめてみましたがクラフト社と協進エルの金具のサイズがかなり似ており、サイズによってはハトメ抜きや打具(※)には互換性があるのではないかなと思います。
(※)すべての金具で互換性を調べたわけではないので使えない場合も考えられます。
色の種類や取付け工具の価格、サイズの種類等を考慮すると協進エルが一番安定しており、協進エルで一式揃えておけば大体の作品に対応できるのではないかな、と思います。
本金やイブシ色を使用されることが多い方はクラフト社の物で一式揃えられることをお勧めします!
作品に合った金具を探す一助となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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