こちらの記事では革の貼り合わせをする際に使用する接着用クリップを安価に自作する方法をご紹介していきます。
革の接着時にクリップの跡が付いてしまうのが怖い、専用の仮留め工具が高いな…という課題克服のために作ってみたので、同じ悩みを感じている方がお見えでしたらお役立ていただけると思います!
タイトルにもあるように100円ショップのクリップと革の切れ端を使用して作成することができるため、再現性は高い内容となっています。
完成品
今回ご紹介するクリップの完成品です。
クリップに革を挟んで接着しただけのシンプルなものですが•••操作性はかなり良いと思います。
以前使用していたクリップはというと•••
こちら。
近くの文房具店で購入したクリップに革の切れ端を曲げて挟んで使っていました。
これの難点はクリップに革を接着していなかったので革が毎回落ちてしまうこと、そして奥行きがかなり短く、3〜4枚革を重ねると挟めなくなってしまうことです。
今回ご紹介するクリップ(右側)と比べると奥行きが全然違います•••
しかも結構いいお値段したので100円均一でもっと早く探してみるべきだったと思いました。
準備するもの
次の画像は今回使用した材料と工具の一部です。
使用する革は傷が多かったり、ベリーやネックなどの繊維が柔らかくて作品製作に向かない部位を使用するとロスも減らせるので一石二鳥です。
材料
ダブルクリップ
100円ショップに売っていた、挟口幅19mmのものを使用しています
ECサイトでも結構安価に購入できます。
サイビノール
シリル化ウレタン樹脂系接着剤の方がより強力に接着できますが、コスト面や用途的な強度においてもサイビノールやその他酢酸ビニル系接着剤で十分かもしれません。
薄めの革の切れ端
今回は12mm程度の革を使用。
※床面は処理剤で磨いてないものの方が接着しやすいです。
型紙
20mm×15mmの厚紙を使用。
なくてもいいです。
工具
断ち具(革包丁、カッター等)
カッターマット
丸ギリ(罫書き用なので銀ペンやボールペンでも代用可)
ヘラ(接着剤塗布用にあると便利です)
作成手順
型紙で20mm×15mmの長方形の線を罫書いていきます。
罫書き線に沿って裁断したら•••
ダブルクリップの口部分にサイビノールを塗布していきます。
裁断した革を銀面が内側に来るように折り曲げて•••
クリップに挟み込んだら完成です。
革の銀面を内側に折り込むことで作品を挟んだ時に傷が付きづらくなるメリットがあります。
また、磨いていない床面は接着剤の効果が発揮されやすく、強度面でも優れています。
使用方法は接着剤を塗布して貼り合わせた革を挟むようにクリッピングするだけです。
クリップに革を接着しているので開閉時に革も同調し、革の傷み止め資材を間に挟む手間も省けます。
まとめ
今回はちょっとした手間をかけてあげるだけですごく使いやすい道具になる、100円ショップのダブルクリップのご紹介でした。
パッケージングされた状態の写真を撮れていなかったのですが、確か9個入りで100円程度で販売されていたように思います。
口幅の大きさも様々あるので革の厚みや挟む場所に合わせて複数サイズのクリップを同様の仕様で用意しておくとより便利かもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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