こちらの記事では、”ばねホック”の基本的な取り付け方についてご紹介しております。
付随する関連記事に関しては各項目でリンクをご紹介しておりますのでご参照ください。
ばねホックとは
ばねホックは、革製品の開閉部分に使用される金属製のパーツです。
ばねホックは凹凸の二つの部品から構成されています。
凹の部品にはバネがついており、ボタン部分を引っ張ることでバネが開いて製品を開閉することができます。
サイズや色の種類も多く、製品のデザインに合わせて、好みのサイズや色を選ぶことができます。
特に、アンティーク調のばねホックはレザークラフトで人気があります。
取付け工具
ばねホック金具・打具・ハトメ抜き
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ばねホックは取り付ける金具のサイズに合わせ、ハトメ抜きや打具を用意する必要があります。
各サイズのばねホックと各サイズに対応する工具を表にまとめて下記記事にて紹介しております。
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主要メーカー3社(クラフト社、協進エル、SEIWA)での取り扱いサイズ・色・価格が若干異なりますので、メーカー比較をすることもできる内容にしてみました。
ゴム版
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特になくても取り付けは可能ですが作業台などを傷つけないためにも、あって損はないかもしれません。
ハンマー or ハンドプレス機
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これはハンマー、プレス機、どちらを使用してもいいと思います。
使用する環境によってご検討ください。
私はハンドプレス機を使用している為、この後紹介する取り付け方ではプレス機を用いた写真を使用します。
※マンションでの作業のため、プレス機はばねホックの取り付けでもめちゃくちゃ重宝します。
コスパ重視の方はハンマー一択です。
ハンマープレス機に関しては「レザークラフトの音対策」の記事に別途記載しております。
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取り付け方法
冒頭でお伝えした通り、今回はキーケースの作製を例に取り付け方法をご紹介していきます。
今回使用する材料と工具のメーカーは次の通りです。
- ばねホック:協進エル(中)ニッケル
- ハトメ抜き:協進エル8号、15号
- ばねホック打具:クラフト社ホック打ち(中)
- 打ち台:協進エル打ち台
ばねホック打具のみクラフト社製の物を使用しておりますが、互換性があるためか、協進エルの金具でも問題なく取り付けが可能でした。
メーカー別の金具と工具のサイズを比較したい場合は先にご案内した下記記事をご参照ください。
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また今後は、ばねホックの「親」と「子」を次の写真の組み合わせで表記していきます。
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ハトメ抜き
ばねホック「親」を取り付ける部分には15号のハトメ抜き、
「子」を取り付ける部分は8号のハトメ抜きでそれぞれ穴を空けます。
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金具「子」の取り付け
金具「子」を取り付けます。
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子の足が付いている金具を裏から穴に差し込みます。
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2ヵ所それぞれに差し込んで…
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表に向けると少しだけ足が出た状態になります。
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少しだけ出た金具の足に「子」の帽子型のボタン金具をかぶせます。
かぶせたボタン金具の上から打具で金具の足を継ぐして固定しますが、この時使用する打具は
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先端が内側にくぼんだ打ち棒を使用します。
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ボタンの頭を打ち棒の窪みにはめてプレスします。
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この時、金具の裏が平面であることから打ち台は裏面の窪みがない面を使用します。
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金具「子」の取り付けができました。
「親」の取り付け
次に金具「親」を取り付けます。
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金具の「親」は表にカシメ面、裏側にバネ受けが来るようにします。
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打ち棒は先端が凸になっているものを使用します。
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凸型の打ち棒は先端が長方形っぽくなっており、金具のばね部分に被らないように差し込むことができるようになっています。
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ばね部分をつぶしてしまうとホックとして使用できなくなってしまうので注意が必要です。
確認
取り付けが完了したら金具にぐらつきがないかを確認します。
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表面
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裏面
打ち棒での打ち付けが甘いと金具の固定が緩くなり、外れてしまうことがあります。
たまに革の厚みと金具の足の長さが合っておらず、いくら打ち棒でプレスしても金具が閉まらないことがあります。
その場合、より強く打ち付けたら固定できる場合もありますが、革が傷ついたり金具の不具合の原因にもなるため、革を薄くするか金具の足の長さを長くするなどして対応するといいと思います。
完成
今回は2ヵ所にばねホックを取り付けたので、閉じた状態での安定性は良いのではないかなと思います。
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まとめ
ばねホックの取り付けは「革の厚み」、「金具のサイズ」、「取付工具のサイズ」の3要素を確認し、作品の状態に合わせて取り付ける必要があります。
一度やってみると感覚をつかめると思いますので、初めての取り付けの際には是非今回の内容を参考に実践していただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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