今回は私が実際に革を裁断する際に使用している工具をメインにご紹介していきます。
【注意点】実際に使用している工具の写真を使っているのでところどころ汚れていますがお許しください。
こちらでご紹介しているもの以外にも良い工具がいっぱいあると思うのでもしこちらの方が優れてるよ!というご意見がございましたら是非お教えくださいm(_ _)m
カッター
革や厚紙を裁断する際に使用。

私は型紙作成や半裁の革から必要部分をざっくりと切り出す際に使用します。
※9割方、型紙作成に使用しています。
基本的に特定のお勧め品はありませんが、革の裁断には刃が厚く、握った時の安定感が良いものが良いかもしれません。

この製品のポイントは先端の背部分に窪みがあり、切る際に人差し指がしっかりフィットするので裁断部分がズレることが少ないように感じます。
替え刃はこちら

革包丁
革の裁断専用の刃物。

人によっては、カッターで十分、特別必要ではない、と言われます。
切れ味を保つためには時々研ぎ石で研ぐ必要があるので扱いに少し手間がかかります。
しかし基本的に青棒を使った簡易的な仕上げ研ぎで切れ味は維持することが可能。
革包丁を使っていて一番恩恵を感じる場面は型紙から革へ罫書いた後に直線部分のカッティングをする時です。
慣れてしまえば定規を使わずに、奇麗に早く革断ちをすることができます。
切れ味の良い革包丁は厚みのある革でもスムーズに裁断することが可能です。

別たち
革包丁は高価なものが多いので別たちで代用することもできます。

切れ味が悪くなった時に刃を研がずに別売りの替え刃に交換して使用することができるのがメリット。
私もレザークラフトを始めてたてのころは使用していました。
私が別たちから革包丁へ変えた理由は漉き作業がうまくできなかったからです。
切れ味がものをいう漉き作業は自分のさじ加減で鋭利に研ぎ仕上げることのできる革包丁に軍配が上がるかもしれません。

替え刃はこちら。

革きりばさみ
革専用の裁ちばさみ。
紙用のはさみに比べて刃が剛健で、紙を切る要領で革を切ることができます。
…と言われますがキッチンハサミでも2mm程度の革ならば断つことが可能です。
カッターや革包丁よりも小回りが効くので半裁から必要な部分をざっくりと切り出す時に役立ちます。

デザインナイフ
最初に紹介したカッターよりも細い刃物です。
細かい細工を施す際に使用します。

私の場合は繊細な曲線を描くデザイン部分のカッティングに使用していますが、とても奇麗に仕上げることができてお勧めです。
デメリットとしては裁断時に持ち手部分に力が加わりやすく、先の金属部分が折れやすいこと。
特に革の裁断は力が入ってしまうんです•••
以前、カッティング中に1本折ってしまいました…。
半年も使ってなかったと思います。
使用する際はご注意ください。

コーナー抜き具
「カッティング用品」というよりは「抜き具」に分類されるかもしれませんが…
カッターや革包丁でコーナーをカッティングするよりも奇麗に仕上げることができるのでピックアップしました。
型紙作成時に厚紙も切り抜くことができるため、色々な場面で重宝します。

私はR1.0とR2.0の2種類を手元に置いています。
コーナー抜きでカットすると何枚も革を重ねてコバ処理をする際に大体同じ形で重なるため、カンナでの削りからヤスリかけまでスムーズに、そして奇麗にできることが多いように感じます。


まとめ
今回は私が普段使用している断ち具を中心にご紹介させて頂きました。
人によっては今回ご紹介したものを使わなかったり、逆にこちらに記載していないような道具を使用されたりする場合もあります。
別たちの部分にも記載しましたが、自分に合っていないなと思った場合は他の断ち具を検討するなど、色々と試して自分に合う道具を探してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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