私が普段使用している型紙の材料とその作り方についてまとめさせていただきました。
※CADの知識が皆無な為、手作業で型紙を作ることを前提としています。
型紙の作製はその出来が完成品のクオリティにも影響してくるため、レザークラフトでも最も力を入れる作業です。
これまでいろいろな素材や方法を試した中で一番使い勝手の良いものをご紹介いたします。
材料
厚紙
いつも使用しているのはA3サイズ1.0mmの厚紙です。
※A3サイズなのは、この後ご紹介する方眼用紙との相性がいいため。
1.0mmの厚みはカッティングが比較的容易で、型紙としての耐久度もそこそこあります。
方眼用紙
近所の文具店で見つけた方眼用紙ですが、とても便利です。
何が便利かというと、マス目が1mm単位なところ。
普段5mm幅の菱目打ちで外枠から3mmの位置にステッチ穴をあけるのですが、型紙作成時にミリ単位で正確にステッチの位置を決めることができます。
スプレー糊
方眼用紙を厚紙に貼り付ける際に使用します。
厚紙に貼り付けて方眼用紙へ図面を引くと、そのまま切り出すことができ、型紙として使用できます。
方眼用紙の裏にスプレー糊を塗布して、
厚紙に張り合わせたら完成です。
もし手元に型紙データがあるようでしたら印刷して上記のように厚紙へ貼り付けることで簡単に型紙を作成することができます。
作製に使用する道具例
- 定規
- カッター
- 菱目打ち
- ゴム版
- ハンマー(またはハンドプレス機)
- 丸ギリ
おすすめのポイント
ステッチングポイントの作製が可能
通常、様々な参考書にネジ捻やステッチンググルーバーを用いて革の端にガイドラインを引いて目打ちをしていく方法が掲載されています。
しかしその方法だと、どうしても目打ち位置のズレや個別の調整が必要になってきます。
経験の浅い、始めたばかりの私は上手く目打ち位置の設定ができないことが多々ありました•••。
革に跡をつけてしまってから失敗に気付くと取り返しがつかない場合が多く、少しでも失敗は減らしたいな、と考えた結果…
菱目打ちで予め型紙へ目打ちすることでステッチングガイドを作製することで解決しました。
後々同じものを作成するときに完成度を一定に保つこともできます。
革へ転写する際は、ここで開けた菱目穴に沿って菱目打ちを軽く押し付けることで目打ち位置の印を革へ付けることができます。
革への転写性向上
厚みがある為へたれにくく、アウトラインのガイドとしても優秀です。
型紙がずれて革に傷がつく心配も軽減できます。
型の転写は銀ペンなどを使用する方法もありますが、私は丸ギリを使って跡付けしています。
銀ペンは皮の表面の状態によってうまく書けないことがあり、最近はあまり使わなくなりました。
トコ面に印をつけたい場合は銀ペンが役に立つと思います。
作品例
ペンケースの型紙で実際に作製した例です。
3つのパーツの型紙を使って作成すると…
このようなペンケースに仕上がります。
まとめ
厚紙での型紙作成は革への転写のしやすさもそうですが、安価で型紙の修正・作り直しもしやすく、とてもおすすめです。
私自身、最初の頃は一回限りの作製にそこまでする必要あるのか…?と思うこともありました。
しかし今では図面の引きやすさ、型紙としての使い勝手の良さから試作品の作製にも必ずこの方法で型紙を作っています。
一度お試しください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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