革の単位で使われるデシ(ds)の計算方法|革の雑学

革の雑学

こちらでは革の単位であるデシ(ds)の計算方法についてまとまめていきます。

まず•••”デシ(ds)”って何?

レザークラフトを始めて、最初に思いました。

皮革単位を知らないと価格比較もできないので革の適正価格がわからない…

初めて買った革はデシ(ds)単価が300円。
20デシ(ds)買ったら6000円•••。

めちゃくちゃ高いけど…適正価格なの??

と、頭がはてなマークでいっぱいだったのを覚えています。

まず”デシ(ds)”とは、日本でよく使われる「皮革の取引単位」のことです。

諸外国では”スクエアフィート(sq.ft)”や”スクエアメーター(sq.m)”で取引されているところもあります。

それぞれの単位について見ていきましょう。

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デシ(ds)

日本国内では基本的にメートル法に準拠する、”デシ(ds)単位”で革が取引されています。

1ds(デシ)は10㎝×10㎝の革の面積で、100㎝2

計算式は 10㎝×10㎝÷100=1ds

”100”で割っているのがポイントです。

半裁(牛の半身の大きさ)の革は200ds前後で販売されていることが多いです。

ちなみに…通常、デシ(ds)単価は革本体の1dsあたりの価格のため、別途ベタ漉きを依頼する際の「ベタ漉き料」や、革を送ってもらう際の「送料」が加算されます。

1デシ(ds)の大きさをイメージできるようにしておくと作成に必要な革の量や購入する時の革の価格比較など、多くの場面で役立ちます。

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スクエアフィート (sq.ft)、スクエアメーター(sq.m)

1スクエアフィート(sq.ft)は諸外国で使用されている皮革の面積単位のこと。

計算式は 1フィート(ft )×1フィート(ft)=1ft2=1スクエアフィート(sq.ft)

100で割らない分、デシ(ds)よりも計算は単純です。

海外ではスクエアフィート(sq.ft)単位での皮革取引を行う国が多く、貿易上では使用頻度が高い単位です。

しかし、近年、スクエアメーター(sq.m)を取引単位とする国も多くなってきております。

1スクエアメーター(sq.m)は1m2であり、基準単位としてはかなり大きな値です•••。

例として、4スクエアメーター(sq.m)をデシ(ds)に直すと•••400dsとなります。

少量の取引には向いていない単位ですね。

スクエアフィート(sq.ft)やスクエアメーター(sq.m)からデシ(ds)への換算について、もう少し詳しく見ていきます。

デシ(ds)への換算

まず初めに基礎知識として、 1フィート(ft)=30.48㎝ です。

これを基に1スクエアフィート(sq.ft)をデシ(ds)へ変換するには…

まずフィート単位をメートル単位に変換します。

1スクエアフィート(sq.ft)1フィート(ft)×1フィート(ft)

1フィート(ft)は30.48㎝なので

1ft×1ft30.48㎝×30.48㎝=928.9㎝2

これを使って1スクエアフィート(sq.ft)のデシ(ds)換算の大きさを計算します。

デシ(ds)の値は「〇〇㎝×〇〇㎝÷100」と計算できるため、

30.48㎝×30.48㎝÷100=9.29ds

となります。

ややこしい…

しかもすごく中途半端な数字になりました。

ちなみに1スクエアメーター(sq.m)をデシへ変換すると…

1sq.m=100㎝×100㎝

デシの値は「〇〇㎝×〇〇㎝÷100」と計算できるため、

100㎝×100㎝÷100=100ds

となります。

1スクエアメーター(sq.m)はメーター単位での計算になるのでスクエアフィート(sq.ft)に比べると日本人も馴染みやすそうな単位ですね。

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まとめ

デシ(ds)の単位については日頃から使うものなので特に意識せずに使えるようになると思いますが…

スクエアフィート(sq.ft)やスクエアメーター(sq.m)はフィート単位にあまり馴染みがないので、なかなか感覚が掴みづらいですね。

しかし、革を海外から輸入しようとする場合には必要になってくるかもしれない知識です。
私も頭の片隅には入れておこうと思います。

今回は以上です。

ありがとうございました!

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