レザークラフト用語まとめ(革の種類編)|革の雑学

革の雑学

今回は革に関する”種類”について、革の名前や仕上げ方法など、私が過去に初見でよくわからないな…と思った用語を簡単にまとめてみました。

簡易的な辞書代わりに見て頂けると嬉しいです!

ちなみに…”最終仕上げによる革の表情の違いが知りたい”という方は株式会社山陽様の100BASICが比較しやすいと思います↓(リンク先は広告ではありません!笑)

100BASIC | 山陽の取り組み | 株式会社山陽 | Sanyo Leather
加工方法や仕上げなどが異なる、100種類のヌメ革に触れてご覧いただける革の見本帳「100BASIC BOOK」をつくりました。ヌメ革の可能性、バリエーションの一部を垣間見ることができます。また製品づくりの参考にもお使いいただけます。
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あ行

アドバン仕上げ

着色された革に元の色よりも濃い色の仕上げ液を塗布し、その一部をバフによって削ぎ落とすことで元の色を浮き出して不規則に変化する濃淡をつけ、立体感や陶器的な光沢を出して仕上げる方法。
色落ちしやすいため溶剤を含んだクリームは使用できない。

アニリン仕上げ

塗膜の透明度が最も大きく、革に施されることが多い仕上げ方法。
均一に染色された素上げ革の表面に透明な仕上げ塗膜を形成し、革本来の銀面模様の特徴を生かした仕上げとなるが、塗膜の耐久性がやや低く取り扱いに注意が必要。

アンティーク仕上げ

型押しや揉みなどを施した銀面の凹凸を利用して色調の濃淡を作り、古代調の模様に仕上げる方法。
主としてワックス系の染料を含むが、現在は染色液や乳化クリームなどで模様を出すことが殆ど。
そのため布で磨くだけで色落ちが見られ、最初の状態を保つことができない。
革の変化を楽しむには適している。

エキゾチックレザー

カエル革

虫類(ワニ、トカゲ、ヘビなど)、鳥類(オーストリッチ、レアーなど)、魚類(サメ、エイなど)等、家畜以外の動物から得られる皮革の総称。
画像はカエルのなめし革。
以前は「虫類皮革」と称していたが正確な表現ではないとのことから家畜以外の動物全般を指す「エキゾチックアニマル」を語源として使われるようになった。

オイルレザー

通常の革と比べ、オイルを多分に含んだ革の総称。
オイルアップレザーとも呼ばれる。
革を折り曲げたり、表面に圧力をかけた後に色の差(プルアップ)が生じることも。

オーストリッチ

ダチョウの革のこと。
羽毛を抜いた後の丸みのある突起した軸痕(クイルマーク)が特徴。
クイルマークは皮全体の約40%の部位にしか存在せず、希少な高級革とされている。
脚部の皮は、レッグと呼ばれ、は虫類に似た鱗状の模様が特徴。

か行

起毛革

ヌバック、スエード、ベロア、バックスキンなど、面や肉面をサンドペーパーなどの研磨材を用いて起毛させた革のこと。

銀磨り革

仕上げ前にサウンドペーパーなどを使用し、銀面の汚れ及び傷などの部分を極薄くバフィングして除去した革のこと。
革の強度及び品質を低下することなく外観を改善させることができる。

銀付き革

動物皮の本来の銀面模様をいかした革の総称。
ガラス張り革やスエードなどと区別する意味で用いられる。

銀面

革の表面。
真皮乳頭層の最外側であり、毛及び表皮を除去した真皮の表面のこと。
毛穴の大きさ、形状、配列の仕方、毛穴間の形状などで、動物の種類による特徴がある。
反対に革の裏側のことを床面という。

グレージング革

ガラス等のローラーによって強い圧力を加えながら摩擦することで銀面に平滑性と光沢を付与した革のこと。
写真のブラウンの革はオイルレザーにグレージング加工を施したもので革KAGIのオリジナルで作ってもらったものです。
グレージング革のデメリットとしては半裁全体に加工を施した際に摩擦を加えたことでできる、擦れ跡が残ってしまうことがあること。

コードバン

馬皮のバット部を鞣した後、銀面~肉面にかけて分割して取り除き、内層にあるコードバン層を強い光沢をもつように仕上げた革のこと。
採取できる面積がかなり小さく高価な為、高級な革製品に用いられることが多い。

さ行

サドルレザー

植物タンニン鞣しを行った、厚くて硬い牛革のこと。
底革とは区別される馬具用革の一種。

シールスキン

アザラシの革。
毛皮あるいは脱毛して皮革として利用されている。
頭部から尾部に向けてある独特の波状の畝模様が特徴。
触感はザラザラしている。

素上げ革

染色後に塗料や特別な加工を施さないで、革特有の外観を残したまま加工を終えた状態の革のこと。
「革のすっぴん」と同意。

スティングレイ:Stingray

エイの革のこと。
宝石を散りばめたような美しい銀面をしており、強度が高い。
スターマーク、スティングレイハートと呼ばれる白い斑点が魅力である点も特徴。
ミシン縫いでの縫製が難しく、手縫いで製品化することが多い。
裁断する際は刃物の歯を痛めてしまうことがあるのでスティングレイ裁断専用の刃物を用意する方がいいかもしれない。

た行

床革

革を銀面(皮の表面側)のついた層と、その下層部分に水平に分割したときの下層部分。
未石灰漬け皮から得られたものを生床皮、石灰漬け皮から得られたものを石灰床せっかいどこ、厚鞣しのクロム革から得られたものを青床あおどこという。
製革原料としては価値が低く、(私は)試作品の作製に用いることが多い。
銀面の厚みを調整する、べた漉きを施した後に残るため、タンナーによっては無償で提供してくれることがあるので一度問い合わせをしてみるといいかもしれない。

(株)山陽がフェイスブックで床革の無償提供をしていると告知していましたので参考にアカウント情報を載せておきます。

トラ

首から胸の銀面に存在する生体時のシワのこと。
コラーゲン線維の精製が不十分なときによく見られ、トラシワとも呼ばれる。

な行

ナッパ(革):Nappa (leather)

ミョウバン鞣し後、植物タンニン又はクロム鞣剤により再鞣しされた山羊革や羊革のこと。
アメリカのNapa地域で作られていた革が語源。
強じんで柔らかく、光沢がある。
現在では柔軟で強じんな牛革を指すことが多い。

ヌバック

銀面を軽くサンドペーパーでバフィングすることで短く毛羽立たせて仕上げた起毛革。
雄鹿革を同様に仕上げた、”バックスキン”に似ていることに由来した名前となっている。

は行

バックスキン:Buckskin

本来は牡鹿皮の銀面を除去し、その面を起毛して作った革。
バック(buck)は、トナカイ、カモシカ、欧州産の鹿類、ヤギ、ウサギなどの雄を指す。
魚油又はホルムアルデヒドなどで鞣した黄色の柔らかい革で、肉面を仕上げたもの。
床革ベロアやスエードなどをバックスキンと表現して間違っている場合が多い。

パール仕上げ革

ラッカーに天然パールあるいは合成パールを混合し、塗装することで真珠様の光沢を付与した皮革。
ファッション性が高いが、物理特性は比較的弱い。

姫路白鞣し革

別名を姫路革といい、古くは白靼しろなめし古志靼こしなめし越靼こしなめし播州靼ばんしゅうなめしともいわれていた。
塩と植物油だけで大型の牛馬皮を鞣した独特の皮革。
銀面が白く仕上がることが特徴。

プルアップ仕上げ

銀層にワックスや油剤を多めに含浸させてプレスする仕上げ方法。
革を折り曲げたり、もんだり、裏から押し上げると濃淡の模様が出現する。

ブライドルレザー

元々は馬具用に作られた革のこと。
植物タンニンなどで鞣した成牛革にワックスを浸透させて、光沢、ぬめり感や防水性を付与させる。
このため、銀面に白いワックス(ブルームと呼ばれている)が付着している。

ま行

丸革

裁断しない1枚の皮全体のこと。
成牛皮のように大きな皮は、背線で分割して工程処理して半裁革とするが、家具用革など大きな面積の革が望まれるものに対しては丸皮で加工される場合もある。

ら行

レッグスキン

ダチョウの脚部の革のこと。
は虫類から進化した痕跡の鱗状で、は虫類に似た模様が特徴。
皮が小さいので名刺入れ、小銭入れやキーホルダーなどの小物に多く使われる。

最後に

今回は革の種類や仕上げ方法、私が最初よくわからないな…と思った単語について簡単にまとめさせていただきました。

今後もジャンル別に用語をまとめて辞書のように使えるものを作製していきたいと思います。

できるだけ画像は載せられるよう頑張ります!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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