今回は、特殊な工具をなるべく使わず、基本的な道具でこの小物入れを作る具体的な手順を詳しく解説していきます!
💡 メルカリで販売中の革はぎれについて
型紙は作成に適した革や金具と一緒にお送りしています 。
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作成方法はYouTubeでも公開しております。
レザークラフト小物入れ作りに必要な道具・材料
お送りする革はぎれには、「実物大の型紙」と「ばねホック(大)の金具」がセットになっております。
型紙は実物大ですので、届いたらそのまま切り抜いてお使いいただけます。

今回使用する道具・材料
- 基本工具:革包丁(またはカッターナイフ)、ハトメ抜き(8号・15号)、バネホック打ち具(大)、金具内用金属台座、ハンマー(またはハンドプレス機)、丸ギリ(罫書き用)
- コバ磨き用:CMC水溶液、トコプロ(またはトコノールなど)、ヘリ落とし、紙ヤスリ(400番)、ウッドスリッカー、磨き用布
- 穴周りの調整用:カッターナイフ(またはフレンチエッジャー)、ガラス板
- あると便利なもの:マスキングテープ、アラビックヤマト(液体のり)の空き容器、ハトメ抜き(30号)
【工程1】型紙の転写・革の裁断・ハトメ抜きでの穴あけ
1. 型紙の準備と革への転写
型紙はA4コピー用紙に印刷してお届けしています。
そのまま切り出してもOKですが、厚紙に貼り付けてから切り出すと型紙が長持ちするため、繰り返し作りたい方にはおすすめです。

切り出した型紙を革に重ね、「丸ギリ」で外周をなぞって革に線を写していきます(けがき作業)。
- テクニック:型紙のズレが気になる場合は、マスキングテープで固定すると作業しやすくなります。テープの上からでも丸ギリならしっかり跡がつきます。

同時に、金具を取り付ける穴の位置にも印をつけておきます。この位置がズレると最後に金具をとめる際、形が歪んでしまうため、円の中心を丁寧に突いて印をつけるのがポイントです。

💡 ワンポイントアドバイス
トコプロやトコノールなどの床面処理剤をお持ちの方は、裁断前のこのタイミングで塗布しておくと全体へムラなく均一に塗り広げられます。
2. 革の裁断
写した線に沿って革包丁(またはカッターナイフ)で裁断していきます。

- 内向きの曲線:カットしづらい場合は、30号などの大きめのハトメ抜きで抜き落とすと綺麗に仕上がります。

- 外角の丸み:革包丁やデザインナイフを使って少しずつ整形していきます。

3. 金具用の穴あけ
パーツの切り出しが終わったら、印をつけた位置にハトメ抜きで穴を開けます。
- メス側:15号
- オス側:8号

【工程2】ヌメ革のコバ(革の断面)をキレイに磨くコツ
ピット層で鞣された植物タンニンなめし革の本領を発揮するのが、この「コバ磨き」です。
一手間加えることで繊維がしっかりと引き締まり綺麗な光沢が生まれます。
1.下地作り:まずCMC水溶液を塗布して軽く磨き、下地を作ります。

2.ヘリ落とし:「床面(裏面)のヘリのみ」処理します。
今回使用している革は1.2mmと薄いため、両面のヘリを落とすとコバが薄くなりすぎてしまうので注意してください。

3.ヤスリ掛け:400番の紙ヤスリで表面を整えます。内向きの曲線などは、ウッドスリッカーにヤスリを巻き付けると磨きやすいです。

4.仕上げ磨き:トコプロ(またはトコノール)をつけて磨き上げます。

💡 裏技テクニック
トコプロを塗る際は、「アラビックヤマト」などの液体のりの空き容器に詰め替えて使うと、ピンポイントで塗りやすくなりとても便利です!
仕上げの艶出しには柔らかい布を使用します。
コバ磨き用の布は使えば使うほど革の成分が馴染んでツヤが出やすくなります。

※作品を組み立てた後に「外から見える部分」だけ磨けばOKです(内側に折れて隠れる部分は磨かなくても大丈夫です)。
💡 関連:コバ磨きの作業効率を劇的に上げる裏技テクニック CMCやトコプロの塗りムラや液だれを防ぐ「100均スポンジ」と、余分な水分を一瞬で吸い取る「キムワイプ」を使った職人の小技は以下の記事で詳しく解説しています。
【工程3】金具取り付け穴の「裏すき」とバネホックのカシメ方
今回の作成工程で一番の重要ポイントが、この「穴周りの裏すき(薄く削ぐ作業)」です。

なぜ削る必要があるの?
この作品は組み立て時に革が3枚重なる構造になります。
革3枚分の厚みがあると、バネホック(オス側)の金具の足がしっかり噛み合わず、固定できなくなってしまいます。
そのため、オス側の穴の周りの床面(裏面)を少しだけ薄く削ぎ落とす作業が必要です。(メス側も若干すいておくと留まりが良くなります)
カッターナイフを使った「裏すき」の手順
フレンチエッジャーをお持ちでない方は、以下の手順でカッターナイフを使って処理できます。
- 革を裏返し(床面を上)にしてガラス板の上に置きます。
- カッターの刃を少し長めに出し、革に対して15度〜20度くらいかなり倒した角度で当てます。
- 穴の周り(半径5mm〜1cmほど)を、薄皮を1枚剥ぐようなイメージで削いでいきます。
- コツ:カッターの刃は固定し、革自体を回転させると作業しやすいです。
- 注意:一気に削ろうとせず、「少しずつ革くずを削り取る」のを数回繰り返してください。

削れたら実際にバネホックのオスパーツを裏から差し込んで確認します。
しっかりとすかれていないと金具がつぶれないため、「思い切って若干深めにすく」のが失敗しないコツです。

金具のカシメ
穴周りが薄くなったら、バネホック打ち具(大)と台座をセットし、ハンマーやハンドプレス機でカシメます。金具がぐらつかず綺麗に固定できれば取り付け完了です!


完成した小物入れの活用例とおすすめの本革素材(栃木レザー等)
手のひらにすっぽり収まるコンパクトなサイズ感ですが、マチがしっかり開く構造になっています。

コインケースとしてはもちろん、お薬やSDカード、鍵などを収納するマルチケースとしても大活躍します。

今回お届けしている革素材
当店でご用意している革はぎれは、すべてこだわりの本革です。
| カラー | 革の種類・産地 | 特徴 |
| キャメル / グリーン / ネイビー | 栃木レザー | ピット槽で時間をかけて鞣された極上の質感 |
| ブラック | 姫路産ブライドルレザー | 密度の高い繊維と上品な表情 |
| ブラウン / レッド | 姫路産オイルレザー | しっとりとした手触りと豊かな風合い |
いずれも植物タンニンで丁寧になめされた本革ですので、使い込むほどに手に馴染み、深みのある濃淡と美しい艶が生まれる経年変化(エイジング)をお楽しみいただけます。



※商品は一例です。売り切れている場合もございますのでご了承ください。
レザークラフト小物入れ作りでよくある質問(FAQ)
Q1. カッターナイフでもキレイに革を切れますか?
A. はい、切れます。一気に切ろうとせず、軽い力で数回に分けて刃を通すのがコツです。切れ味が落ちたらこまめに刃を折って新しくしましょう。
Q2. バネホックの金具がぐらついて止まりません。
A. 革の厚みが原因です。金具の足の長さに合わせて、穴の周りの床面(裏面)をしっかり「裏すき(薄く削ぐ作業)」して革を薄くしてください。
Q3. コバ磨きは水だけでも大丈夫ですか?
A. ピット槽なめしの本ヌメ革であれば水だけでも磨けますが、トコプロやトコノールを使うことで繊維がしっかり引き締まり、ツヤと耐久性が格段にアップします。
まとめ&販売ページのご案内
今回は、基本工具で作るコンパクトな小物入れの制作手順をご紹介しました。

今回使用した型紙と金具がセットになった「革はぎれセット」は、メルカリにて出品中です 。
今後も新しい型紙のラインナップを増やしていく予定ですので、ぜひチェックしてみてください! 作業中に動画で動きを確認したい方は、YouTube動画もあわせてご活用ください 。
最後までお読みいただきありがとうございました!




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