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【コバ磨きの小技】仕上がりを劇的に変える「スポンジ+キムワイプ」活用術

工具

以前、当ブログでは「基本的なコバ磨きの手順とおすすめ工具」について解説しました。

今回はその応用編として、コバ磨きの効率を高めるための小技をご紹介します。
用意するのはどこの家庭にもある「100均のスポンジ」と、理系コミュニティでお馴染みの「キムワイプ」です。

参考として、まずは私が実践しているコバ磨きの工程を改めてご紹介します。

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コバ磨きの全工程

  1. 革包丁やカンナでコバを整える
  2. 【小技】CMC塗布 & 水分調整(1回目)
  3. ヘリ落とし
  4. 荒目のやすりで整える(#240〜#400程度)
  5. 【小技】CMC塗布 & 水分調整(2回目)
  6. 細かめのやすりで整える(#600〜#1000程度)
  7. トコプロを塗布し、帆布などで磨き上げて鏡面を出す

一見すると標準的な工程ですが、クオリティを左右するのは「2」と「5」の段階における床処理剤の塗り方と、余分な水分のコントロールにあります。

小技1:処理剤の塗布は「加工した100均スポンジ」が最強

CMC水溶液のように水分量が多い処理剤をコバへ塗る際は細かくカットしたスポンジが手放せません。小回りが利き、余分な液だれを防いでくれるため非常に重宝しています。

スポンジを使うメリットと事前加工

市販の食器用スポンジには焦げ落とし用の「固い不織布の面」がついていますが、ここは革を傷つける原因になるため、あらかじめカッターやハサミで切り落として柔らかいスポンジ面のみにします。

あらかじめカッターやハサミで切り落として柔らかいスポンジ面のみにし他スポンジ

これを自分の使いやすいサイズに複数個に切り分けておけば、小回りが利いてコバに優しくフィットします。

メンテナンス術

処理剤を染み込ませたまま放置するとスポンジはカチカチに固まってしまいますが、使いづらくなったら固まった部分だけをハサミで切り落とせば新鮮なスポンジ面が復活します。100均のスポンジであればコストを気にせず使い捨て感覚で回せるため、道具の管理の手間も一切ありません!

処理剤が固まって硬くなったら...
ハサミでトリミングして再利用!

小技2:余分な水分の拭き取りに「キムワイプ」を選ぶ理由

スポンジでCMCを塗る際、どうしても水分が多くなりやすく、コバから溢れて銀面(表面)に液だれしてしまうことがあります。そのまま放置すると、革の余分な部分を汚してシミを作ってしまう恐れがあるため、細心の注意が必要です。

また、水分が多すぎるとコバが過剰に湿ってしまい、水分が飛ぶまでに余計な時間がかかります。結果として、磨き作業そのものにかかる時間が長くなってしまうというデメリットもあるのです。

ここで活躍するのが「キムワイプ」です。

キムワイプ単品画像

経年変化した帆布の弱点を補う

レザークラフトでは使い込んだ帆布や布でコバを磨くのが王道です。
確かに育った帆布は滑りが良く、最終的な「鏡面仕上げ」にはこれ以上ない相棒になります。

しかし、長年床処理剤が染み込んだ帆布はワックスや成分が詰まっているため著しく吸水性が落ちているというデメリットがあります。
水分量が多いCMC水溶液を「吸収してコントロールする」という用途においては育った帆布は非常に使い勝手が悪いのです。

なぜティッシュではなくキムワイプなのか?

そこで水分調整のステップだけキムワイプを導入します。

キムワイプは元々、理化学実験の器具を拭き取るために開発されたペーパーウエスです。

  • 毛羽立ち(糸くず)が極めて少ない
  • 吸水率が非常に高い

一般的なティッシュペーパーで革の水分を拭き取ろうとすると、ふやけたコバに紙の繊維がこびりつき、そのまま固まって仕上がりが台無しになります。
毛羽立ちが一切ないキムワイプだからこそ、革を汚さずに一瞬で最適な水分量へと導いてくれます。

まとめ:道具の特性を理解して、仕立てをもっと快適に

どんなに良いヘリ落としや処理剤を使っていても、塗布や水分のコントロールに手こずっていては仕立ての楽しさも半減してしまいます。

  • 加工したスポンジ: 水分量の多い処理剤を狙った通りに優しく、均一に塗布できる。
  • キムワイプ: 育った帆布が吸えない余分な水分を毛羽立ちを残さず除去できる。

この「塗りやすさ」と「拭き取りやすさ」が噛み合うことで、液だれに怯えることも、乾燥をじっと待つタイムロスもなくなります。

どちらも100均やホームセンターで手軽に揃う道具ばかりです。
いつものコバ磨きの一歩手前の工程に、ぜひこの2つを取り入れてみてください!
作業の快適さとスピードの違いを実感いただけると思います。

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