菱目打ち|レザークラフト基本テクニック

基本テクニック

今回はご紹介する内容は以下の4点。

  • 菱目打ちとは何か?
  • 菱目打ちの道具
  • 菱目打ちのサイズ
  • 菱目打ち実践

今回まとめてみて一重に菱目打ちと言っても色々種類があるんだな、と改めて思いました。

皆様の参考になればうれしいです。

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菱目打ちとは

革は硬くて分厚いため、そのままでは糸を通すことができず、縫い合わせることができません。

その為、革に縫い穴を空けるのですが、その時に使用するのが「菱目打ち」です。

菱目打ち(クラフト社 巾2.5mm)

その名の通り、刃の先が「菱形」になっている為、革に穴を空けたときに菱型の穴を空けることができます。

菱目打ちで開けた穴

なぜ菱形なのかというと…

この菱形に空いた穴で独特な糸の流れを生み出すことができます。

二つ折り財布の縫い目

ちなみに私はこの斜めのステッチを作るのがとても苦手です…。

使用工具

菱目打ち

私が普段使用しているものは「クラフト社」の「巾2.5mm」です。

ゴム版

サイズは自分の好みに合わせて選ぶと良いかもしれません。

ハンマーを使って菱目打ちをする時のおすすめは「ゴム版大 22×30×2cm」です。

作業スペースが広く、使いやすかったのでお勧めです!

ハンマー or ハンドプレス機

使用環境によって選択すると良いかもしれませんが、ハンマー(ラウンドモール)の方が断然安いです。

ハンドプレス機は高価ですが(だいたい2万円台)メリットはほとんど音が出ないこと。

「レザークラフトの騒音対策」についてまとめた記事がありますので気になる方はご覧ください。

おすすめ騒音対策|レザークラフト工具
色々なレザークラフトの”音”対策を試してきた経験を元に騒音対策工具のご紹介をさせて頂きます!

菱目打ちのサイズ

菱目打ちには刃の本数や刃と刃の間隔の違いにより、多くの種類が存在します。

今回はレザークラフトにおいて主要メーカーである、クラフト社、協進エル、SEIWAの菱目打ちについてサイズ別に見ていきます。

…と、その前に。

菱目打ちのサイズ表記がクラフト社とSEIWA・協進エルで異なっているので、その違いを先にご紹介します。

メーカー別サイズ表記の違い

菱目打ちは「(メーカー名) 巾〇〇mm」という表記がされています。

この巾(幅)表記方法がクラフト社とSEIWA・協進エルで異なっています。

クラフト社

クラフト社の菱目打ちは刃と刃の間、刃の太さが同じで、その幅が巾として表記されています。

例として「クラフト社菱目打ち 巾2.5mm」を見てみます。

画像でお示ししたように、巾2.5mmの菱目打ちですと、革に穴を空けた際に穴の中心から次の穴の中心までの間隔が5.0mmとなります。

協進エル・SEIWA

SEIWA・協進エルの菱目打ちは刃の先端から次の刃の先端までの幅が巾として表記されています。

例として「協進エルorSEIWA菱目打ち 巾5mm」を見てみます。

こちらも画像でお示ししたように、「巾5.0mm」の菱目打ちはクラフト社の「巾2.5mm」の菱目打ちと同様、穴と穴の間隔は5.0mmとなります。

3社とも巾の表記にだけ気を付ければ同じピッチでの目打ちを行うことができますが、SEIWA・協進エルの菱目打ちがわかりやすい表記なのかなと思います。

ちなみに私はクラフト社の菱目打ちを使用しています!

菱目打ちのピッチ・種類表(メーカー別)

主要3社が取り扱う菱目打ちのピッチ(穴の間隔)についてまとめていきます。

刃の本数、巾(幅)の大きさに分けて表記しておりますが、先に記したようにメーカー毎の巾(幅)表示の違いにはご留意ください。

参考までに価格も記載しておりますが、各社のカタログ価格のため、実際に販売されている価格とは一部異なる場合がございます。(2022年3月8日現在)

赤色のマーカーはそのメーカー独自の規格
黄色のマーカーは協進エル・SEIWAのみの規格

クラフト社

巾\数1本目2本目4本目6本目10本目
1.5mm
(3mm)
¥500¥750¥850¥1350¥2300
2mm
(4mm)
¥500¥750¥850¥1350¥2300
2.5mm
(5mm)
¥500¥750¥850¥1350¥3400
3mm
(6mm)
¥500¥750¥850××
※価格は税別、巾の( )内は実際の穴のピッチ(=SEIWA・協進エル表記)

刃の本数は多いもので1~10本まで5種類、巾3mmのものは4本までの3種類でした。

10本目もいつかほしいなと思っていたのですが…

私の使ってる巾2.5mmの10本目が一番高い…(T_T)

協進エル

巾\数1本目2本目3本目4本目6本目
3mm¥500¥750¥800¥850¥1350
4mm¥500¥750¥800¥850¥1350
5mm¥500¥750¥800¥850¥1350
6mm¥500¥750¥800¥850×
※価格は税別です。巾はピッチを表しています。

協進エル製の特徴はクラフト社に比べて3本目の規格があることです。

価格は2本目と4本目のちょうど中間といったところ。

3本目を使う場面はかなり限られてくると思うので10本目まで揃えられるクラフト社がちょっとだけメリットがあるかもしれません。

SEIWA

巾\数1本目2本目3本目4本目6本目
2.5mm¥800¥950¥1000¥1050¥1600
3mm¥500¥750¥800¥850¥1350
4mm¥500¥750¥800¥850¥1350
5mm¥500¥750¥800¥850¥1350
6mm¥500¥750¥800¥850×
※価格は税別です。巾はピッチを表しています。

SEIWA製の特徴は何といっても「巾2.5mm」規格があること。

とは言え2.5mmのピッチはかなり細かく、そこまで細かいステッチでレザークラフトをされている革作家さんをあまり見ないのであまり需要は高くないのかもしれません。

しかも他のピッチに比べて若干価格が高い…

繊細な加工が必要なので高くなっているのかもしれません。

他とステッチで差別化を図りたい方には巾2.5mmはありかも?しれません。

結局どのメーカーがいいの?

結論、各社の菱目打ちを使ったステッチの流れ方は若干違いがあるのですが、そこまで大きな差ではないため、どこのメーカーを選んでもいいと思います。

ちなみに最低限あると良い刃の本数1本目、2本目、4本目で、3社とも網羅しています。

カバンなどの大型の作品をたくさん作る予定のある方は10本目があるクラフト社を選ぶなど、自分の必要に応じた選択をしてみるといいかもしれません!

目打ち場所の設定

菱目打ちを打つ目打ち場所の設定には大きく分けて二通りの方法があります。

①ステッチンググルーバーやネジ捻を使って目打ち箇所を微調整しながら設定する。
②型紙へ事前に目打ち用の穴を空けて目印をつける。

①はパーツ外枠だけの簡易的な型紙を使用し、目打ち位置を微調整しながら菱目打ちをする方法です。

私は「目打ち位置の微調整」がすごく苦手で時間もすごくかかってしまうので②の方法を取ることがほとんどです。
※型紙で目打ち箇所を微調整して決めてしまうようにしてから革を無駄にすることも減りました。

なので、この後ご紹介する目打ち方法も②を使ったものになります。

型紙の作成方法は下記リンク先に記載しております。

型紙の作成方法|レザークラフト基本テクニック
今回の記事はレザークラフトでおすすめの型紙の作成方法についてまとめております。

菱目打ち実践(型紙使用)

型紙に記した目打ち箇所を革に転写し、付けた跡に合わせて菱目打ちで打ち抜くだけです。

めちゃくちゃ簡単です。

この方法だとステッチのゆがみも無くなり、煩雑な目打ち位置の調整作業もしなくていいです。

ちなみに④の時に先に穴を空けた部分の端に1本目分だけ重ねて打つと直線に空ける穴のゆがみが軽減されます。

コーナー部分は菱目打ち1本目を使って穴を空けていきます。

コーナーに沿って少し斜めに打っていくのがポイントです。

今回使用した菱目打ちは「クラフト社 巾2.5mm」の「1本目」と「6本目」です。

まとめ

冒頭にも書いたように、菱目打ちの種類をメーカー別に書き出してみて、改めて種類の多さに驚きました。

刃の巾(幅)は好みによる部分が多いので、色々試して自分に合うものを探してみてください!

方眼用紙を用いた型紙を使ってオリジナルの革小物を作製される場合は、ピッチが5.0mmになる菱目打ちを使用するのがおススメです!
※方眼のマス目を最大限活用できます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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